何を調べたの?
この研究では、妊娠間隔(赤ちゃんを産んでから、次の妊娠までの期間)の長さと、早産の起こりやすさの関連を調べました。
また、妊娠中の葉酸のとり方によって、この関連が変わるかどうかも調べました。
葉酸は、細胞やDNAをつくるために必要なビタミンで、不足すると早産が起こりやすくなる可能性が報告されています。葉酸は食べ物やサプリメントで摂取することができます。
対象は?
エコチル調査に登録された約10万件の妊娠のうち、双子などではなく、登録前にも出産経験があった 約5万5千件 を対象にしました。
どうやって調べたの?
妊娠間隔を「6か月未満」「1年半~2年未満(18~23か月)」「10年(120か月)以上」など13グループに分けました。妊娠37週未満で生まれた場合を「早産」としました。また、質問票を使って、葉酸を十分にとっていた人と十分でなかった人に分けて分析しました。
どんな結果が出たの?
- 妊娠間隔が「1年半~2年未満(18~23か月)」の人を基準にして比べると、「6か月未満」や「10年(120か月)以上」では、早産になりやすいことがわかりました。
- この傾向は、葉酸の摂取が十分ではなかった人ではっきりしていました。
- 一方、葉酸を十分にとっていた人では、はっきりした関連はみられませんでした。
① 妊娠間隔と早産の関連

② 葉酸摂取が不十分な時の妊娠間隔と早産の関連

◎このグラフは、次のようなちがいの影響をできるだけ少なくした分析結果にもとづいて作られています:
母親の年齢、住んでいる地域、妊娠前の体格(BMI)、最終学歴、妊娠中の喫煙・受動喫煙・飲酒・身体活動量、世帯収入、仕事の状況、結婚しているか、子どもの人数、妊娠中のストレス、妊娠中の鉄の食事摂取量・鉄剤の使用、妊娠中の葉酸摂取(グラフ1)、直前の妊娠の結果(出生・流産など)、自然妊娠かどうか、過去の早産の経験、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病
縦軸:多変量オッズ比 早産の起こりやすさを表します。「18~23か月」を基準として、値が1より大きいほど、早産になりやすいことを示します。対象者全体(①)、葉酸の摂取が不十分な人(②)のいずれでも、「6か月未満」と「120か月以上」でオッズ比の値が大きく、早産が起こりやすい傾向がみられます。
縦棒Iは95%信頼区間で「本当の値が入っていそうな範囲」を示します。この範囲が1をまたがなければ「起こりやすい」といえます。
どんなことがわかったの?
妊娠間隔がとても短い場合や、とても長い場合に、早産になる可能性が高いことがわかりました。妊娠中の葉酸摂取が十分でない時に、その傾向が強くみられました。
もっと詳しく知りたい人は こちら (和文抄録) または こちら (PubMed)
Association Between Interpregnancy Interval and Risk of Preterm Birth and Its Modification by Folate Intake: The Japan Environment and Children’s Study. Tanigawa K et al. J Epidemiol. 2023.




