臨床心理士からのメッセージ:子どものこころを育てるためにこころの居場所をつくろう-

「こころの居場所」とは?

 赤ちゃんにとって、ここにいれば大丈夫という、絶対的と言っていいほどの安心感を感じる安全基地(養育者)のことをいいます。

子どもにとって、ほっとできる「居場所」を創ることが大切です。

 子どもは、安らぎを与えてくれる養育者とのきずなを「安全基地」として、 外の世界に好奇心を向け積極的に行動に出ていきます。そして、再び「安全基地」である養育者のもとに戻り、エネルギーを補給すると言われています。「安全基地」という考え方は、イギリスの児童精神医学者ボウルビイによります。これらのことを図で示したのが「図1 安全基地と子どもとの関係」です。

ここでの養育者とは、母親、父親、祖父母、保育士など子育てに関わる人のことです。

子どもは、このような養育者とのきずなを通じて、自分自身と世界に対する基本的安心感を心の中に築きます。

養育者との相互的なかかわりの中には、前回お話ししたスキンシップも含まれます。

「こころの居場所」に関してみなさんに読んでほしい絵本を紹介します

「一日のうち30分だけでもこの子だけの時間を作って、お膝の上にだっこして次のような絵本を読んでみてはいかがでしょう」

 
大阪大学大学院医学系研究科 エコチル調査 大阪ユニットセンター 臨床心理士
大前 玲子

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