おねしょから夜尿症へ-

 おねしょは夜尿ともいいますが、これは発達段階で誰でも起こりうることです。多くのこどもは3歳を過ぎる頃からおねしょをしなくなります。しかし、6歳以上でおねしょをする場合や、一度おねしょがなくなったのに再発した場合は夜尿症と呼ばれ、医学的な問題として扱われます。

 おねしょが起きる原因は、睡眠中に膀胱に溜められる限界以上に尿がつくられてしまうことにあります。一般的に、3歳を過ぎると大人と同じくらいに尿を濃くできるようになるため夜間の尿量が減り、また、脳の発達によって膀胱にたくさん尿を溜めるという指令が出せるようになってくるため、おねしょをしなくなっていきます。

 夜尿症には、尿量が多くなってしまう多尿型、膀胱に尿がたくさん溜められない膀胱型の2つの型があり、年長者では前者が、若年者では後者が多いとされていますが、実際には全年齢を通じて両者混在している場合が多いようです。ただし、尿量がどれだけ多くても、膀胱に尿を少ししか溜められなくても、睡眠中に尿意を感じて自分で起きられれば、おねしょにはなりません。

 この尿意を感じられず目が覚めないことが、おねしょの一番の原因であると言えます。これは、脳が発達段階で未だ成熟していないためですが、それ以外にも生活習慣も影響していることもあります。夕食が遅く就眠までの間が短い、寝る前に夜食を摂る、日中の精神的や肉体的なストレス(緊張や疲労)といったことがおねしょを悪化させます。寝る前の栄養摂取は日中のストレスと同様に、緊張により膀胱を萎縮させ、さらに疲労により睡眠が深くなることで、尿意は生じても目覚めることが出来にくくなってしまうのです。

 次回は、夜尿症の治療についてお話しします。

 
エコチル調査大阪ユニットセンター 小児科医
高桑 聖

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