風疹について-

 2013年は、風疹の流行についてしばしばニュースに取り上げられていましたので、皆さんも一度くらいは耳にされたかもしれませんね。厚生労働省の報告によりますと、2013年は、首都圏や近畿地方での報告が多く、患者の7割以上は男性で、うち20~40歳代の年齢の方が約8割を占めていたそうです。2014年に入り、減少に転じてはいるようですが、流行のピークを認めやすい春先に向けて、引き続き注意が必要です。

 産婦人科医が、風疹に罹られた妊婦さんを診療することは、最近では非常に稀、といっていい状況です。しかし、もし罹ってしまった際に心配なことは、赤ちゃんも風疹に罹ってしまうことです。これを、先天性風疹症候群と呼びます。妊娠早期に妊婦さんが風疹ウイルスに初感染すると、赤ちゃんには心臓・目・耳の病気が起こることが知られています。先天性風疹症候群は、根本的な治療法がないのが現状ですので、やはり妊娠中にお母さんが風疹に罹らないことが重要です。

 では、どうすれば、赤ちゃんを風疹ウイルスの脅威から守ってあげられるのでしょうか。 まず、将来的に妊娠を考えておられる女性には、風疹ワクチン接種を強くお薦めします。かつての日本での風疹ワクチン接種は、対象年齢変更の際に予防接種を受け損ねた方がいましたし、またワクチン接種による健康被害から、予防接種を控えるという現象が起きました。そのため、免疫を得ることがないまま成人となった方が多くおられます。次に、妊娠後に風疹に対する免疫を持っていないことが分かった場合、妊娠中のワクチン接種は安全性が確立していませんので、感染予防が大切です。具体的には、小さい子どもの集まるような場所には近づかない、手洗いうがいをしっかりするなど、自らの感染予防対策に加え、ご家族の方の協力、即ち、ご主人や同居の方にも予防接種を受けていただくことが、とても重要です。そして、授乳期の風疹ワクチン接種は安全性が確立されていますので、お産をされた後にワクチン接種されることをお薦めします。

 
エコチル調査大阪ユニットセンター 産婦人科医
柿ヶ野 藍子

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